トレーニング用のゴムバンドは、一つ持っていると様々なバリエーションのトレーニングに応用出来ます。
宅トレをするトレーニーの必須アイテムとも言えます。
僕は数あるトレーニングバンドの中でも、「セラバンド」を使用しています。
このセラバンド、とても品質が良く、適度な柔軟性で使いやすいのですが、難点がひとつあります。それは、使っているとくっつきやすくなってしまうこと！
そしてくっつくと、そこから切れてしまったりして使えなくなってしまいます。
せっかく買ったセラバンドですから、長く使いたいですよね！
そんなときは、ベビーパウダーを使いましょう！
本記事では、セラバンドになぜベビーパウダーが良いのか？
パーソナルトレーナー、理学療法士として、長年セラバンドなどのトレーニングバンドを使用してきた私が解説します。
セラバンドは劣化すると、なぜくっつきやすい⁉
ゴムで出来た製品が、時間がたつとベタベタになってしまった経験はありませんか？
これは、加水分解という現象が原因となっています。
ゴム製品に水分が触れることで化学分解がおき、その結果発生した化合物が、あのベタベタの正体というわけです。
セラバンドの場合は、汗や手や肌から発せられる水蒸気が原因となります。
これによってセラバンドに加水分解が起きることで、べたつきはじめ、そのまま放置していると、セラバンド同士がくっついて使えなくなってしまったり、それを剥がそうとしてちぎれてしまったりします。
もうそうなってしまったら使えません。
そのため、べたつき始めたバンドは、何らかの方法でお手入れする必要があります。
トレーニングで使用している限り、この加水分解を完全に防ぐことは難しいですからね。
このセラバンドのお手入れには、ベビーパウダーがオススメです。
くっつきやすくなったセラバンドにはベビーパウダー
ゴムが加水分解して、くっつきやすくなってしまったセラバンドは、ベビーパウダーでお手入れしましょう。
方法は簡単です。
まず、バンド自体に汚れがないか確認しましょう。
もし汚れているところがあれば、ウェットティッシュなどで拭き取ります。
汚れを拭きとったら、水分がなくなるまで乾かしましょう。
このあとの工程は、屋外でやるのがオススメです。
屋内でやってしまうと、ベビーパウダーが散らかって大変なことになってしまいますので💦
まずは、セラバンドにベビーパウダーを振りかけます。
次に、ふりかけたベビーパウダーを満遍なく塗り伸ばしましょう。
そして余分なベビーパウダーを落とすように、手で弾きます！
ベビーパウダーはかなり薄く塗っておかなくては、床や保管しているところがベビーパウダーだらけになってしまいます。
そのため、この弾き工程が結構大事だったりします。
ここまでやったら完成です！
お手入れしたセラバンドのビフォーアフターを見てみましょう！
なぜセラバンドのお手入れにベビーパウダーが良いのか？
ベビーパウダーには、「タルク」という成分が含まれています。
このタルクが、ゴム同士がくっついてしまうのを防止して、さらさらに保ってくれます。
主成分がタルクと香料のみです。
実はこのアイデアは、自転車整備をしているときに思いつきました。
趣味でロードバイクに乗るのですが、タイヤ交換の際に、チューブがタイヤ内でくっつかないようにタイヤパウダーというものを使います。
このタイヤパウダーの主成分が「タルク」なんです。
そのため、同じようにタルクが主成分のベビーパウダーでも、タイヤパウダーの変わりに使うことが出来ます。
僕も自転車のメンテナンスをしているとき、ベビーパウダーをタイヤパウダーの変わりに使用しているのですが、「ゴム同士がくっつくのを防止できるなら、セラバンドが劣化してくっつくのも防止できるんじゃない？」と思って始めました。
ネットで調べてみると、同じようにベビーパウダーでセラバンドをメンテナンスしている人が多いようです。
セラバンドは消耗品ではありますが、せっかくですから長持ちしてほしいですよね。
是非皆さんも試してみて下さい。
僕はこちらのジョンソン＆ジョンソンのベビーパウダーを使用しています↓
現在は、ジョンソン＆ジョンソンのホームページにはナチュラルベビーパウダーという商品のみ載っています。そちらは、主成分がタルクではなくコンスターチになっています。タルクが主成分のベビーパウダーはホームページから消えており、今後販売されないかもしれません。2024年7月現在は、Amazonでもタルクを主成分としたベビーパウダーが販売されているため、購入を検討している方はお早めに手に入れておいたほうがよいかもしれません。
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