体幹回旋動作の左右差を知って、痛みが出にくい体へ!
やり方
エクササイズレベル
★★☆☆☆ Level 2
メインターゲット
広背筋、内外腹斜筋群、菱形筋、僧帽筋中部線維
こんな方にオススメ
- 体幹のスムーズな回旋動作を引き出したい方
- くびれを作りたい方
- 肩の動きを改善したい方
目安回数
片側20回ずつ1セット
ポイント
- 体を回旋したとき、脊柱-肩甲骨-肩関節がバランス良く動いていることを意識しましょう。
- 腰の周りは固定し胸椎や肩甲骨、股関節周囲を使っての回旋を意識しましょう。
理学療法士による、ちょっとマニアックな解説
h
体幹回旋は腰で捻るわけではない?
体を回旋する動きは、日常生活やスポーツの中で頻繁に行われます。
特に様々なスポーツでスムーズに体幹を回旋出来る事は、非常に重要な要素の一つです。
では、その重要な体幹の回旋動作は、いったいどこで捻っているのでしょう?
間違えやすいのですが、決して腰で捻るわけではありません。実は、腰はほとんど回旋の可動性は無いのです。
体幹の回旋は、胸郭(胸椎、肋骨)と股関節で主に動かしています。これが、本来動かないはずの腰ばかりで捻ろうとしてしまっていると、腰への負担が掛かり腰痛の原因となってしまうのです。
今回ご紹介した「トランクローテーション」でも、腰回りは捻ることより安定していることを意識しながら行いましょう。
そうすることで、自然とバランスの良い回旋動作が引き出されます。
意外と左右差のある回旋動作
体幹の回旋は、普段は気が付かないかもしれませんが意外と左右差があるものです。
この左右差は、利き手、仕事や家事での片寄った動作の繰り返し、動きのクセなど様々な要素で生じます。
逆に動きに左右差が無い方は、ほとんどいません。
このトランクローテーションでは、左右同じようにやってみても、多くの方で左右の動きの差が感じられると思います。
こういった左右差に気がつくことが出来ることも、このエクササイズのメリットの一つです。
目安としては左右10回2セットと記載していますが、左右差がある場合は動きにくい方向を少しだけ多くしてみましょう。1セットあたり3~5回程度多くするだけで良いです。
こうすることで、左右の動きの差を修正することが出来ます。
人は、ほとんどの方で動きの左右差があるため、左右差があっては絶対にダメなわけではありません。しかし、その差が大きくなりすぎると、からだのどこかに負担が集中してしまいます。
それを避けるためにも、普段からご自身の動きのクセを把握して、修正出来るようにしておきましょう。こうすることで、負担が少なく痛めにくい体になるでしょう。
☆関連するエクササイズ
その他のバランスボールを使った体幹回旋系エクササイズはこちら↓
kacchin-pt-trainer.hatenablog.com
kacchin-pt-trainer.hatenablog.com