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五十肩での夜間痛なぜ起こる?原因と対処法を理学療法士が解説

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肩の痛みがある女性

 

五十肩に特徴的な痛みの一つに、夜間痛があります。

これは、夜間就寝時に肩から腕にかけて痛みが出てしまう症状のことをいいます。

 

この夜間痛、とってもつらいんですよね・・・

 

私は理学療法士として、多くの五十肩の患者さんのリハビリを実施しています。おそらく、年間50人前後は五十肩の方を担当していると思います。

そのため、私自身は五十肩になったことはありませんが、五十肩で起こる痛み、特に夜間痛の辛さはイヤというほど分かっているつもりです。

 

本記事では、そんな私が夜間痛はなぜ起こるのか?夜間痛に対する対処法について紹介します。

 

 

 

五十肩で夜に痛くなる原因は?

 

五十肩で夜間痛を起こす原因は、大きく分けると2つです。

  • 関節内の炎症により生じる夜間痛
  • 肩の拘縮により生じる夜間痛

それぞれについて解説します。

 

関節内の炎症により起こる夜間痛

 

まずは、肩関節内部の炎症が強い場合です。五十肩では、肩関節内部にある肩峰下滑液包棘上筋腱などが、主に炎症を起こしやすい組織です。

 

肩関節の画像

肩関節

 

通常、身体を起こした状態では、肩関節は上腕骨が重力で下方へ引っ張られているため、関節の間にすき間が出来やすくなっています。

しかし、これが仰向けになると上腕骨を下方へ引っ張ていた重力の影響がなくなることで、関節のすき間が小さくなりやすくなってしまいます。

このすき間が小さくなることで、関節内で炎症を起こしている肩峰下滑液包などの組織が刺激されます。その結果、夜間痛が出現してしまうのです。

 

この炎症が強いことで夜間痛が生じる場合は、日中も肩を動かした際に強い痛みがあることが多いです。痛いところまで動かすと、痛みでうずくまってしまい、しばらく動けなくなってしまうくらい強い痛みです。

酷い場合には、動かしてなくても常に痛みがある場合(安静時痛)もあります。

こういった、強い痛みの症状が日中からあり、夜間も痛い場合は関節内の炎症による痛みの可能性が高いといえます。

 

 

肩の拘縮によって起こる夜間痛

 

関節内で炎症を起こしていない場合でも、夜間痛を感じることはあります。

その場合は、肩の可動域制限が狭くなり拘縮している場合です。

 

夜間寝ている際には、無意識のうちに寝がえりを打ちます。

この寝返りによって、硬くなっている関節が無理に引っ張られた位置になってしまうと、夜間痛に繋がってしまいます

 

拘縮によって夜間痛が起こる場合は、日中には強い痛みは感じなくなっている場合が多いです。

 

 

五十肩の病期によって夜間痛の原因が違う

 

五十肩には、以下の3つの病期をたどるのが一般的な経過です。

  1. 肩関節内部の炎症が強く、痛みも強く動かすことが困難な炎症期
  2. 炎症が徐々に引いてきて、痛みが軽減する変わりに肩の可動域制限が出現してくる拘縮期
  3. ほとんど日常での痛みは気にならなくなり、可動域制限が徐々に改善する回復期の3期です。

夜間痛はどのフェイズでも発生する可能性があります。

 

炎症によって生じる夜間痛は炎症期。

拘縮によって生じる夜間痛は、拘縮期から回復期におこります。

 

しかし、対処方法はそれぞれ炎症期の場合と、拘縮期、回復期の場合では異なりますので、それぞれの対処方法をみていきましょう。

 

 

五十肩の夜間痛に対する対処方法

ドクターの画像

 

夜間痛には、大きく分けて2つの原因があると解説しました。

その対処法としては、共通のものとそれぞれに対応したものがあるので、以下に紹介します。

 

炎症期の五十肩の対処方法

 

上記したように炎症期の痛みは、重力の影響がなくなることで炎症を起こしている関節内部が圧迫を受けることが痛みの原因となります。

 

この場合、とにかく関節内部が刺激されにくい寝方をすることが重要になります。

 

関節内部にはいくつかの組織がありますが、関節内部を通過している棘上筋腕の置き場によって負担のかかり方を軽減することが出来ます。

 

具体的な方法として、まず上腕部の下にクッションを入れます。これによって、肩が伸展位になることを防ぎます。

伸展位となってしまうと、関節内部の棘上筋腱が引き延ばされやすく、痛みを誘発しやすいためです。

手はお腹の上に乗せます。クッションやタオルなどの上に置くと良いでしょう。

こうすることで、棘上筋に負担が掛かりにくくなり痛みが軽減します。

 

肩の下にクッションを入れている画像

肩関節に負担が掛かりにくいクッションの位置

 

この方法でも痛みが解消できない場合、身体を少しリクライニングさせることが有効な場合もあります。

リクライニングすることで、上腕骨に少し重力が掛かり、関節内部のすき間が出来やすくなるためです。

 

しかし、この方法は人によっては寝にくくなってしまいます。寝にくいというデメリットよりも、夜間痛の方が上回っている場合は、この方法を試してみるのも良いでしょう

 

炎症期の場合は、日中に負担を掛けないことも重要になります。

 

炎症しているということは、分かりやすく言うと関節内部が腫れているような状態です。肩関節は周りが筋肉で覆われているため、足首が腫れたときなどのように表面から腫れが見えていないだけです。

腫れている関節を無理に使い過ぎたら、痛くなってしまうことは容易に想像できますよね。

そのため、炎症期が過ぎるまでは、出来る限り負担を掛けないように注意しながら生活することが重要です。

 

 

拘縮期の夜間痛に対する対処方法

 

拘縮期の場合も、基本的な寝方としては炎症期の場合と同じクッションを入れる方法です。

やはり棘上筋腱が拘縮の原因となっている場合も多いためです。

 

肩のストレッチをしている女性

 

しかし、これでは根本的な解決にはなりません。

そのため、日中や寝る前にストレッチをしっかりやることをオススメします。

ストレッチはすぐに効果が出るわけではありませんが、地道にストレッチしていけば必ず効果が表れます。

諦めずに、毎日こまめにストレッチしましょう!

 

伸ばすべき部位は人によって異なりますが、何種類かのストレッチを行うと良いでしょう。

ストレッチに関しては、下記のサイトも参考になるかと思います。

www.nhk.or.jp

 

まとめ

 

五十肩の夜間痛ってとてもつらいですよね。痛いし寝られないし疲労も取れないし・・・

しかし、五十肩の痛みは永遠に続くわけではありません。必ず回復します!

まずは本記事を参考に、ご自分が炎症期の痛みなのか、拘縮期、回復期の痛みなのかを鑑別してみて下さい。

その後、それに合わせた対処方法を実施しましょう!きっと徐々に改善がみられるはずです!